~希の運動プログラムとは?~
『PT(理学療法士)と共同で考案し、職員自らが率先して実践するオリジナルプログラム』
【特徴 その1】マシンだけに頼らない独自の運動プログラム
★高齢者特有の身体機能と運動効果を勘案し、次の3点にポイントを置いています。
- Ⅰ:安全性
日々変化する利用者様の体調に合わせ、無理のないよう一人ひとりに応じて負荷を調整できるような運動メニューを採用しています。
- Ⅱ:専門性
日常生活動作(ADL)を、「正しい姿勢の保持」「立ち座り」「バランス良く歩く」「スムーズな動作」等の視点で考え、利用者様にとってより効率的・効果的な機能向上に取り組んでいます。
- Ⅲ:主体性
「希」で行った運動メニューをご自宅でも気軽に、安全に実施して頂けるよう、利用者様の前向きな気持ちを促すよう工夫しています。起床時、寝る前、テレビを観ながら・・・等、日々の生活のリズムの一部として無理なく行えること、効果が少しでも実感できることで、継続する意欲を促しています。
- Ⅳ:デュアルタスク
“脳を働かせながら、同時に体を動かす(=デュアルタスク)”により、認知症予防・進行予防に注力しています。計算問題を解きながら歩いたり、しりとりをしながら足踏みをしたり・・・、一人から10人程度のグループで気軽に楽しく取り組めます。
【特徴 その2】“みんなで一緒に、そして楽しく”のグループトレーニング
★集団で行うことによる“相互作用”を大切にしています。“みんなと一緒に、励まし合いながら取り組めるから、楽しく長続きできる”、これがグループトレーニングのメリットです。
- Ⅰ:モチベーション(動機づけ)の継続
マシンによる個々の運動だけでなく、グループ(集団)で行うことにより、利用者様同士での連帯感が生まれ、互いに楽しみ、励まし合い、刺激を受け合いながら取り組めます。
また、一緒に行うことで、個々の変化や成果が互いの励みになり、さらに運動に取り組むことへのモチベーション(動機づけ)の継続に繋がります。
- Ⅱ:孤立感の解消=心の健康
トレーニングの合間に採り入れている休憩(ティータイム)では、利用者様同士のコミュニケーションが促進され、日常のストレスや“ひきこもり”による孤立感の解消にも繋がります。
【特徴 その3】
★「(転倒等の)リスク回避」「運動効果」「機能回復・維持」を考慮し、次のオリジナルなプログラムを採り入れた運動を行っています。
平行棒体操(立位バランス)
上下肢のストレッチや筋量向上、バランス感覚保持を目的とした簡単なエクササイズ

健口体操
言語聴覚士の監修のもと、唾液分泌の促進や、咽頭筋の活動性や反応性を高めるお口と発声のエクササイズ

リズム体操
昼食後の運動神経促進を目的に、毎月替わりでテーマ音楽を変え、歌って楽しく上下肢を動かすエクササイズ。利用者様にお馴染みの懐かしの歌を唄いながら、デュアルタスク効果も。

棒体操
1日の運動の総仕上げのストレッチを目的に、椅子に座ったままの上肢のエクササイズ

【特徴 その4】理学療法士・言語聴覚士との連携による機能向上
★現在、理学療法士を常勤1名、非常勤1名、言語聴覚士を非常勤で1名配置し、施設の機能訓練担当と連携しながら、利用者様の機能訓練計画書の立案→実施→モニタリング(毎月)→評価(3ヵ月毎)を行っています。
利用開始時に行うアセスメント面談、体力測定からスタートし、利用者様の“できる・できない”“〇〇できるようになりたい”をしっかり把握した上で、一緒に「目標」づくりを行っています。

言語聴覚士による発語訓練

言語聴覚士による食事介助・摂食嚥下指導

理学療法士によるアセスメント

理学療法士による起居動作訓練
【日常生活動作訓練の一連の流れ】
個別機能訓練の短期目標
『家族が留守でも玄関⇔階段⇔車まで介助で移動し、デイサービスに通うことができる』
【その他機能訓練】

オリジナル器具を使用した下肢運動

ステップ台昇降運動

屋外歩行訓練